弊社では前年に引き続き、「クリスマスDMキャンペーン」と題したクロスメディア施策を実施し、デジタルと紙を組み合わせた実験を行いました。
前回とは違った新たな考察を得ることができましたので、ご紹介します。
■概要
キャンペーン名:クリスマス&ニューイヤカード 2018
目的:お得意様に対し錦明印刷を再認識してもらい、またその行動結果を元に営業活動につなげたい
対象:P&B ソリューショングループの顧客企業担当者 225名
期間:2018年 12月 17日 ~ 26日(計10日間)
■シナリオ
顧客企業担当者225名にクリスマスカード(以下、紙DM)を郵送。紙DMには担当者名とQRコードが印刷してあり、QRコードを読み込むと個人専用キャンペーンサイトへアクセスできる。サイトにはメッセージムービーと回答フォームが設置されており、クイズに回答するとギフトカードが当たるオファー付き。回答送信後、お礼メールが配信される。
以下の条件に該当する方へのみ、別途リマインドeメールを配信し、回答率の向上をはかる。
1.紙DMの到着予定日から+2日までにサイトアクセスが確認できない方
2.アクセス履歴はあるものの回答送信はされていない方
- 届いたカードのQRコードを読み込み、個人専用キャンペーンサイトへアクセス
- メッセージムービーを視聴し、クイズの回答を送信(個人情報の入力不要)
- 回答送信後、ThankYouメールが届く
- アクションがない人へは2日以内にリマインドメールが送られてくる
■結果
サイトへのアクセス数は49%、クイズ回答率は32%という結果となりました。
回答率の内訳を見ると、紙DMに記載されたQRからの回答率は20%、リマインドeメールからの回答率は12%でした。QRからの回答の中には、リマインドeメールを開封したのちQRからアクセスしたユーザーがいることが分かりました。
今回も、紙DMとリマインドeメールの掛け合わせによって回答率が増加したと言えます。
リマインドeメール送信後、数日経過しても紙DMから反応があった
■考察
1.前回と数値に大きな差はなし! クロスメディアは引き続き有効
今回の方が母数は若干多いですが、同じシナリオで検証した結果、全体的なスコアに大きな差はありませんでした。
紙DMの結果にデジタルの結果が上乗せされ、トータルで効果が上がったと考えます。クロスメディアは引き続き有効です。
アクセス率/回答率の前年比較。スコアに大きな差はなかった
2.クリエイティブの差による反応の差はなし!タイミングがより重要
今回は紙製の組み立て式クリスマスツリーを同封しましたが、前回の「カードのみ」と比較しても反応率には影響がありませんでした。
クリエイティブ以上に、ユーザーのアクションに合わせたタイミングでメディアを届けることが、効果を上げる秘訣と考えます。
3.とはいえ今回はリアルな反応が多かった!紙のインパクトは強い
数値では測れませんが、顧客訪問の際やメールなどで「机にクリスマスツリー飾っているよ」「組み立てるツリーかわいいですね」といったリアルな反応を前年以上にいただきました。
ポジティブな反応は紙DMに対するものが多かったと感じています。
クリスマスツリーは赤と緑の2種類を用意し、ランダムに同封した