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プログラマブルなDM(ダイレクトメール)がマーケターの民主化につながる

2019年11月末からスタートしましたBlog、ご覧頂き誠にありがとうございます。この場をお借りして御礼申し上げます。

さて、今回のテーマは、Programmable DirectMail(プログラミングされたDM)。
プログラマブルとは、装置やソフトウェア、システムなどの動作を利用者が必要に応じて変更したり自動化したりできること。特に、ひとまとまりの処理手順などを一定の形式で記述したプログラムにより、動作の指示をまとめて行なうことができること。その思考・機能を従来の紙DMに有したものをプログラマブルDMと考えます。これは精緻に合理的なタイミングによる自動出力設定された紙DMを指します。
システム思考である規律を保ちながら、ユーザーの行動(リンククリック、メール開封未開封、QRスキャン)に対して、そのユーザーとのコミュニケーションを事前設定することで、自動化された合理的なプログラムは始動されます。

ユーザーのどんなタイミングに合わせる?

従来の方法の場合、製造側・供給者側の都合で、印刷生産されたDMをユーザーの都合と異なったタイミングで届けられます。
しかし、プログラマブルなDMであれば、紙が持っている本来の根源的な価値や風合いを損なわず、最先端のテクノロジーで1to1(ワントゥワン)で本来ユーザーが行動したタイミングで、且つユーザーが行動した足跡は、パーソナルQRコードによるトラッキングを有した機能で顧客識別を可能になる訳です。

デジタルと繋がることで広がるメリット

D2C(Direct to Custmer)における環境下では、企業はあらゆるチャネル・メディアを使って、UXでの最適な接点でコンテンツを提供したいものです。
デジタルと繋がるリアルメディアは、従来除外されていたユーザートラッキングを可能とするため、デジタルとおなじ文脈の中で展開することが可能となります。メディア毎の制約を無くし、ユーザーにとって必要なタイミングで必要なコンテンツを届けることで、直接ユーザーとのコミュニケーションをとることが可能となります。今まで供給者側の都合で不可能であったパーソナル対応をより精緻に数値を取りながら反応を見て、即時にネクストアクションを取りやすい。結果、これがマーケターにとって、民主化に値すると考えます。

今後もこの思考を持ったプログラマブルDMは増えると予想されます。既に市場でも展開され、様々な規模で実証実験がなされ、企業から高い評価と効果を出しています。

デジタル連携で、紙の可能性は飛躍的に広がる

このような概念は、デジタル印刷が始まったとされる20年前くらい(当初はオンデマンド印刷と呼ばれていた)からバリアブルやパーソナライズといった印刷業界だけに閉じたピッグワードとして知られていましたが、広く市場にその本質が理解、浸透しなかったのです。技術先行で先進的な機械を導入することで、顧客の課題を解決するより高い受注生産量を確保できることを優先し、顧客マーケターの課題をなおざりにしたことも浸透しなかった理由の一つです。しかし、社会や経済、IT環境が大きく変化したことで、印刷機という機械装置が単独でなく、インターネットという巨大な世界と繋がることが容易になり、ここまで述べてきたことが実現したのです。我々業界がデジタル印刷を技術進化として、捉えたのでなく、技術をビジネスにおける価値に転換し、顧客にとってどんな意味合いがあるのかを考えた結果だとも言えます。

今号まで、アナログな紙とデジタルの連携について、様々なテーマやアングルで述べてきました。
2020年は、5G、サーキュラーエコノミー、SDGs、RPA、Xテック、NFC…
など、先端キーワードといったさらに一見、紙と無関係なテーマを取り上げ、それらがどのようにアナログな紙と繋がり、皆さまのビジネスを豊かにできるかを述べていきます。
今後も我々は真摯にお客様と向き合いながら、市場・環境の変化に柔軟に対応し、何が正しく大事なことかを考え、現代的なテクノロジーを役立つサービスにし、お客様の課題解決の一助として、提供していきたいと考えます。

来年はnoteでも新たな展開をしますので、ご期待願います。来年も是非とも宜しくお願い致します!!!

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